#205 共通の敵を作る方法
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2012.04.10 #205 【石田塾メールマガジン】
共通の敵を作る方法 毎週 火曜日配信
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藤井です。
今催眠術とか人を騙す方法とか、
何に使えるのか使えないのかもわからない
変な知識集めてます。
現代広告の父、ディビッド・オグルヴィは、
かつて催眠術師の協力で、読むと無意識のうちに商品を
フラフラ買いに行ってしまうような広告を作ったそうですが、
あまりに出来がよく、ヤバすぎるという理由から公開
をしなかったそうです。
その広告ちょう読みたいですが、どっかで公開されてるんでしょうか。
知ってる人いたら是非教えてくださいね。
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■ 共通の敵を作る方法
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催眠術は結構奥が深くて、人間心理をよく学び、
何を言ったらどう感じるかをきちんと理解する必要があるそうです。
特に人間心理という意味では、性格タイプから人間を観察してみると、
いろいろわかります。
たとえば、Aさんという人を考えてみます。
【Aさんの性格】
・ 目上の人にはひたすらヘコヘコする。
・ そのくせ、目下の人にはひたすら厳しい。
こういう人を、「権威主義的性格」というそうです。
一方で、Aさんとは真逆のBさんのような人もいます。
【Bさんの性格】
・ 威張っている人をみるとむかつく。
・ 目下の人にひたすら優しく、部下や後輩からやたら人気がある。
Bさんは何だかいい人のような気もしますが、
根底では【権威】を意識しています。
権威がいやだから威張っている人にむかつき、
権威がいやだから威張れる立場でもあえて威張らないんです。
そういう意味で、AさんとBさんは表裏一体です。
たぶんBさんはかつてAさんのようなタイプで、ある時そんな自分が
嫌になり、今のBさんになったのかもしれません。
あるいは、自分の周りに強烈なAさんタイプの人がいて、
それが嫌だったため反動で今の性格になったのかもしれません。
いずれにしても、権威に対して中立な人からみれば、
Bさんは明らかに権威に重点をおいた性格になっています。
面白いのは、根っこがそっくりなAさんとBさんですが、
お互いを嫌いなことが多いんです。
(中立な人はAさんともBさんとも敵にならないことが多いと思います。)
この対立は結構使えると思います。
何か広告を書くとき、
“仮想的を作る”というのは強力なテクニックだからです。
学校に嫌いなクラスメイトが1人いると、
その子の陰口を言うためにみんなが仲良くなる原理と一緒です。
なので、たとえばBさんタイプの、上下関係のないフラットな
会社を作った若手ベンチャーの社長に何か訴えかける広告を書くなら、
上下関係のはっきりした大企業のことを仮想的にするとうまくいく気がします。
「能力もないくせに偉くばっかりなりやがったヤツがひっぱる大企業なんてクソ」
みたいなノリでしょうか。
逆に、大企業のAさんタイプに訴えかけるなら、
若手社長のBさんタイプを敵にすればよく、
「社会経験もロクにないくせにたまたまうまくいっただけで調子にのってる若造」
みたいな文言を織り込んでいく感じでしょうか。
(「社会経験もロクにない」で上下関係を意識してみました。)
それと、長くなってきたので軽く説明しますが、
人間の成長のパターンとしてよくあるのが、
Aさん → Bさん → 中立
です。たとえばあるとき自分が人に迷惑をかけるAさんであることに気づき、
反動でBさんタイプになるが、年老いてくると実はそんな自分も
やはり本質的にはAさんと同じだったことに気付き、中立になっていく、
というようなストーリーです。
人は自分を成長させてくれる話を割と好むので、Aさんタイプの人をBさんに、
Bさんタイプの人を中立に成長させる文章は、
うまく書ければ感動的になったりします。
(ただ、たぶん仮想敵に比べて文章を作り込む必要があります。)
今回は「権威主義的性格」のたとえで話をしましたが、
Aさん ー Bさんのセットはいくらでもあります。
たとえば、
「金儲けを考えるのはよくない」 ー 「金儲けを考えるのはよい」
「ルールをきちんと守って生きるべき」 ー 「アナーキーに生きろ」
とかでしょうか。
季節ネタでいうと、この時期桜がきれいで僕はお花見も好きですが、
「花見をするべき」ー「花見なんかしないべき」
という対立もあったりします。
花見をしないべきという人の考え方は、
「春になったら花見をし、夏になったら祭りにいくようなヤツって、
人として考え、自主的に生きることを怠けてるんじゃないのか。」
みたいな感じでしょうか。
いずれにしても、対立をあおるか、成長させるかで力のあるコンテンツや
広告を作るヒントになると思います。
参考にしてみてくださいね。
(藤井)
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■ 編集後記
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前田です。
宇多田ヒカルが以前、藤井と同じことを言っていたのを思い出しました。
「流行に流される人も、流行を避ける人も、同じくらい流行に左右されてる」
これ、もっともだなと思ったんですよね。
僕は、どちらかというとミーハーは恥ずかしいと思う性質だったのですが、
この言葉を聞いて以来、ミーハーであることに対して何とも思わなくなったし、
自分が素直に好きなものなら、流行っていようがなんだろうが、
関係ないじゃん!と思えるようになりました。
この言葉がこれほど僕に影響を与えたのは、発言者がヒッキ―だったからに
他なりません。
どういうコンテンツを作るかも大事ですが、誰がそのコンテンツを発信してる
かって、本当に重要ですよね。
(前田)
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2012年04月10日 第205号発行
アカデミアジャパン株式会社
発行責任者:藤井 俊緒
お問い合わせはこちら→ ask@maiei.net

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